始めに。
今回のテストにあたり「有理作 結月ゆかり1.5」を使用させていただきました。感謝。
※DLのしかたとかはまとめwikiとか参照で。ここでは割愛なのです。
Photoshop の時期バージョンでは Extended と統合されて無印版のみになって、3D機能も強化されるということで、現状の3D機能がMMD的にどんくらい活かせるのかしらとちょいとテストしてみたわー。
メタセコイアからPhotoshopへ
まずはメタセコイアのmqoファイルをPhotoshop上で読める形式に変換する必要があるわ。
Photoshopで読み込めるモデルデータの形式は Collada(*.dae)、Wavefront(*.obj)、 Universal 3D(*.u3d)、Google Earth (*.kmz)、3D Studio(*.3ds) の5種類。
書き出しは上記のうち 3ds 以外が可能よ。
今回はプラグインは使用せずデフォルトで書き出せるものを使用しているから、メタセコイア上では dae、obj、3ds が選べるんだけど、試した分では obj のみがちゃんと読めたわ。
3ds はテクスチャー等のファイル名の規則が厳しくて(マルチバイト文字が使えないとか)、現状配布されているMMD用モデルデータで使用するには現実的じゃないわね。
ということで、mqo から obj に変換する方法で解説。
まずはメタセコイア上でファイルを開いて
「別名で保存」で obj 形式を選択して適当に名前を付けて保存ね。
「保存」をクリックすると続いてオプションのダイアログが表示されるわ。
サイズ、座標軸はそのまま、OBJ オプションは「UVマッピング」「V方向を反転」「曲面をフリーズする」は必須。改行コードはWindowsにしとくのが無難ね。
続いて Photoshop へ。
適当なサイズのキャンバスを作成して、そこにモデルデータを読み込むわ。
モデルデータの読み込みは「3D」パネルの「新規 3D オブジェクトを作成」上で「ソース」を「ファイル」に設定して「作成」をクリック。
ファイルを選択するファイアログが表示されるから、さっきメタセコイアで保存した obj ファイルを開く。
※画像のアイコンが本来と違うのは VisualStudio の obj ファイルと関連付けされてるからなので注意☆
無事読み込みが成功すると新しいレイヤーとしてキャンバス上に3Dオブジェクトが配置されるわ。
モデルデータ、テクスチャーは全て psd 内に取り込まれるから、今後は元のファイルは(一応)無くてもおkよ。
ここでマメ知識を一つ。
キャンバスが大きいと画面更新に時間がかかるから、キャンバスは画面サイズくらいの大きさ良いかもね。
場合によってはその半分にしても良いかも。ピクセル上は拡大しても描画速度に影響はほとんどないから、キャンバスサイズは半分、キャンバスの表示倍率は200%で作業すると(見た目は荒くなるけど)快適になるかもねー。
実際にペイントしてみる
実際にペイントしてる様子を録画してみたわー。
とりあえずコレを元に解説するわ。
直接使用できるツールはブラシ系、塗りつぶし、グラデーション。
パスは流石に無理っぽ?
普段使うツール以外は試さなかったので、詳しくはヘルプとか見てねん(丸投げ
基本的な動作は、モデル上に直接ペイント→テクスチャに反映。というカタチ。
ブラシ系はブラシストロークが終わったらテクスチャに反映されるわ。
よくある左右対称型のモデルだと1回のブラシストロークでテクスチャをまたぐ(?)と境界線にジャギとか描画不良を起こすみたいね。
上がブラシストローク中でまだ描画が確定してない状態。
確定すると下のようにテクスチャ上に描かれた内容が表示に反映されるわ。
リアルタイムじゃないのがちょっと残念ね。
でも、描画されるブラシのサイズがキャンバス上の見た目とほぼ一緒なのはビックリだわー。
モデルデータ内のオブジェクト間もまたいで描画できるわ。
描画確定後。
選択ツールを併用して描画も可能よ。
選択ツールは基本キャンバス基準。自動選択ツールはテクスチャーの内容を参照してエリアを特定するけど、描画はキャンバス基準になるわ。
ちょっと勘違いしがちな点だと思うけど、 描画が確定した時は選択範囲外に描画内容が出るわ。
これはテクスチャーの仕様上だから当然っちゃー当然ね。
自動選択ツールで服の部分を選択した場合。
テクスチャーの画像を参照して範囲が決定されるわ。
自動選択の設定もろもろはテクスチャー画像に対して適用されるカタチね。
選択範囲内にグラデーションをかけた場合。
たまに描画エラーが発生するみたいね。
その場合は3D上の視点を変更したりすると正常な状態に復帰するわ。
ここらへんの不具合ってグラフィックボードの動作なんかも関係してるのかしら?
おまけ:テクスチャに直接描画したり
グローシェーディングが怖いぜ(lll゚Д゚) という人は、シーンの環境設定で描画方法を変更すると良いかも。
「面」の設定を「スタイル:光源無しテクスチャ」と「テクスチャ:拡散」にすると、ベタ状態になるわ。
「線」にチェックを付ければ枠線も描画されてMMD上に近いカタチになるわー。
あと、ペイントは3D空間上のモデルデータに対してだけじゃなくて、テクスチャに対しても直接行うことができるわ。
「レイヤー」パネルの3Dレイヤーの中にあるテクスチャの項目をダブルクリックすればスマートオブジェクトと同じように psb 形式で展開されて編集可能になるから、そこに対して直接ペイント可能よ。
この方法の場合、モデルデータへの反映は1ステップ多く手順を踏むことになるわ。
「psbの保存」または「モデルデータのあるキャンバスのウィンドウへフォーカスを移動する」ね。
以上、こんな感じで Photoshop 上でも3Dペインティングが可能よ。
今後はこれを活用してモデルデータを作っていこうかと考えてるわー。
今回はこれにて。
ちゃおー。